えとうのカメラ講座—撮影モードAv&Tv

2回目となるカメラ講座。今回は撮影モードについてです。

 

最近の一眼はシーンに合わせるモードが初めから用意されていたり、

トイカメラ調の写真になるようなフィルターなども多く用意されていますが、

カメラに慣れたら使っていきたいのが「Av」「Tv」「M」のモードです。

 

今回はこちらの「Av–絞り優先モード」と

「Tv–シャッタースピード優先モード」について説明します。

 

 

 

    

まずAvモード。

一眼カメラの大きな魅力は、背景をいい感じにぼかした写真だったりしますね。

そんな写真を簡単に撮りたいならとりあえずこのモードです。間違いなし。

 

設定は簡単。ダイヤルをAv(もしくはA)に合わせて、F値を大きくしたり小さくしたりするだけ。

絞りの数値(F値)を自分で決めて、シャッタースピードはカメラが勝手に設定してくれる半自動モードです。

絞りとは、レンズから入る光の量を調整するもので、

簡単にいうと背景をどのくらいぼかすかという設定ができます。

 

 

分かりやすいようにISO感度は800に固定して撮影します。

 

まずF値を大きくすることを「絞る」と言い、背景もはっきり映ります。(F値10に設定)

被写体深度が深いとも言いますね。

ちなみにこの人形は私の地元、宮崎県佐土原町の「佐土原人形」といいます。

焼き物なので軽くて場所もとらないお雛様です。

こんな小ささでも娘二人の成長を願っております。

 

 

 

逆にF値を小さくすることを「絞りを開く」と言い、背景がボケてくれます。(F値2.8に設定)

被写体深度が浅い状態。

 

F値が大きいほど背景まではっきり映り、F値が小さいほど背景がボケます。

 

F値を大きくすると、光を通す量が減ってしまうので、

同じ明るさの写真にしようとするとシャッタースピードが遅くなります。

部屋の中とかでは手ブレしやすくなるので注意です。三脚などがあるといいでしょう。

 

逆にF値を小さくすれば、光を通す量が増えるのでシャッタースピードが速くなります。

ちょっと暗いパーティー会場などではF値を小さくすればピントがあう範囲も狭まりますが

手ブレしにくくなります。

 

 

F値の最小値はレンズによって決まります。

単焦点レンズと呼ばれるものはF値が標準レンズより小さくできるので、

背景がボケたいい感じの写真が撮れるのです。

 

 

ちなみに、被写体とカメラの距離を近づけ、被写体と背景の距離を開けると

より大きなボケが得られます。

上の写真のように佐土原人形にぐっと近づき、後ろのムーミンを遠くにすると、

同じ設定でもよりボケてくれます。

カフェでラテアートなどを撮る時は、カップに近づき背景のものを少し遠くに置くと

周りが大きくボケてくれるでしょう。

 

私はほとんどこの「Av」のモードで撮ってます。使い勝手のいいモードです。

 

 

 

 

 

続いてTvモードはシャッタースピードを自分で決めて、

絞りの数値はカメラが勝手に決めてくれるというもの。

 

シャッタースピードは1秒、1/4秒、1/20秒、1/160秒など、何分の一秒という単位で表示されます。

走ってる子供の表情を撮りたい時はシャッタースピードを速くしますし、

流れる滝を撮る時にはシャッタースピードを遅くすると糸のような滝がとれます。

走っている車を撮る時にシャッタースピードをあえて遅くすることで残像を残してスピード感を表現するテクニックもあるようです。

 

ちなみに先ほどと一緒で、シャッタースピードを速くすると、カメラに入ってくる光が減るので

写真が暗くならないようにとカメラが自動で絞りを開いています。(F値が小さくなる)

 

毎年恒例の会社キャンプ恒例の花火で文字を書く写真も

Tvモードでシャッタースピードを8秒とかに設定して撮っています。

 

 

 

 

 

 

 

「Pモード」で撮るより、もっと写真が楽しくなる2つのモード。

ぜひお試しください。

次回は「M—マニュアルモード」をご説明します。