繊細美

 

GWの半ば頃に福岡県立美術館で開かれている「切り絵アート展」に行ってきました。

展覧会名の周りを飛んでいるのも、切り絵の鳥なのです。

 

私自身は特に切り絵の予備知識も無く、切り絵のイメージはというと「黒の紙を切り抜いてそこに色紙をステンドグラスに貼り付けるもの」という感じで、今回の展覧会もそんな感じの作品が展示されてるのかな~なんて思ってました。

 

…が!いざ行ってみると、全然違いました…!!!

 

彫紙という、色紙を何十枚と厚く重ねて掘る手法で奥行きまでも表現されているもの(色の重なりが見える断面がとても綺麗でした)や、切った紙に色鉛筆や水彩で色をつけていて絵画と切り絵の狭間にいるようなもの。

圧倒的な画力とデザインセンスで普通の絵画にしても様になるものをあえて切り絵ですることで生まれる温かみや陰影でより印象的になっているもの。

展示会場内にある暗室の中には、一枚の絵なのに光の当て方で見える絵が変わる「光の切り絵」もありました。

 

他にも色んな工夫を凝らした切り絵がたくさんあり、「こんな切り絵もあるの…!?」「これどうやってるの!?」と終始驚きっぱなし。

持っていた切り絵のイメージが完全に壊れて、「切って」「貼る」だけではない、切り絵ならではの表現の多様性や奥の深さに触れることが出来ました。

6月3日までやってるそうなので、興味がある方はぜひ行ってみてください!