東インドカレー
丸林さんに青ペンを貸せなくなった田中です。さみしい…さみしす...
以前博多駅の電光掲示板でポスターを見てから「絶対行こう!」と思っていたエルメスの手しごと展、先日行ってきました!
しかしかなりの爆睡をかましたせいで会場へ滑り込んだのは終了時間1時間前・・・。
会場では時計や靴、ジュエリーなど様々なエルメス製品の職人さんがアトリエさながらの机や道具に囲まれ、実際に製作しながら解説をしてらっしゃいました。
個人的に一番惹かれたのはスカーフ(カレと言うそうです)のシルクスクリーン製版の職人さん。
液タブが大きい!作業が細かい!
スキャンした原画を忠実に丁寧になぞって、
色ごとにレイヤー分けしていくお仕事。
基本30色、多くて44色程で、各色と文字(エルメスのロゴと原画の作者のサイン)のレイヤーに分けていきます。
白黒の線だけでもとてつもなく細かいです。(真ん中に光が・・・泣)
基本は強弱のつく筆のようなブラシで
描いていくそう。(幾何学模様などのデザインの場合)
ですが、上のような絵画のようなデザインになると、
スプレーブラシに変えて粒子の荒さでグラデーションをつけていくそうです。
スカーフのなどの原画は今は全てフランスの
工場(工房?)へ集められ、24人のスタッフで描き起こされているそう。
昔のフランスでは数多のシルクスクリーン工場があり
そこで雇用が生まれていたのが、今では
その技術や工場はほぼ中国へ流れ、
フランスでシルクスクリーンの製版や印刷をしているのはエルメスの工場だけだそうです。
機械化が進む中で今でも「手しごと」にこだわるのには伝統を守る意味もあるんですね。
他の職人さんもこだわりや仕事に対する姿勢がすごくて、ずっと見ていたいと思えるほど素晴らしい空間でした・・・!
もしまたいつか開催されたら、今度はちゃんとじっくり見れる時間に行きたいと思います。