藍染体験

先日、念願の藍染体験に行ってきました。

草木染めはやったことがあるのですが、藍染は初体験。

藍の葉っぱは緑なのに、あんなキレイな青に染められるのが一体なんでなのか、ずっと興味がありました。

だいたい青い植物で草木染めをしても、緑やグレー、茶色や黄色になることが多いので。。

 

八女の近くの大木町というところにある「宝島染工」さんにお邪魔してきました。

その日は、Tシャツやてぬぐいなど、工房で準備していただいていた物を染めるか、

もしくは持ち込みで好きなものを染めるかを選べたので、私は迷わず持ち込み。

ボールペンを刺してしまってシミができたボーダーのリネンのブラウスと、無印で買ったコットンのバッグ(×2)

いざ、尋常に!

職人さん(女性の素敵な方です。かっこよくて憧れる…)に染め方を教えていただきながら、藍染について学びます。

藍染は、藍の葉っぱを発酵させた染め液で染めます。

こうやって写真のように、泡がたくさん立っているのは発酵が進んで元気な状態。

これを、「花が咲く」と染めの世界では呼ぶそうです。粋ですね。

ちなみに、工房には、甕がいくつかあって、それぞれ発酵具合は様々。

元気に花が咲いているものもあれば、泡があまり立っていないものもあります。

 

聞いた話によると、染めの職人たちは、元気な染め液だけを持つのではなく、

様々な発酵具合の染め液を持っていて、使い分けをしているそうです。

花の咲いた染め液は、一度でばっと濃い色が出ます。

泡があまり立っていない染め液は、何度も染め重ねることで色をつけ、より奥深い濃さを出すことができます。

どちらもそれぞれ、大切なんだそうです。

 

これは一回染め液につけて、乾かしているもの。

染め液から出した瞬間は深い緑の色をしていて、酸素に当たることで酸化がすすみどんどん青に変わっていきます。

この瞬間が、ものすごーく綺麗なんです。この時にしか見られない、貴重な瞬間。

くるくると折り重ねて染めると、

こーんな模様に!

染める部分と染めない部分をうまく作って、模様を作っていくのです。す、すごい!

私も早速染めてみました。

シャツは一度染めただけで、こんな濃いネイビーに。

洗うと色が落ちるので、しっかり酸化させたら、何度も染め重ねていきます。

バッグはグラデーションにするために、まずは下半分を。濃く染めたいところは何度も染めて、薄くしたいところは、最後にざぶんと一度だけ。

 

そうしてできあがったのが。

ほんのりグラデーションなバッグです。(これは遠くに住んでいる友人へのプレゼントにしました)

ちなみにもう一つのバッグはこちら。

絞りを入れてみました。タイダイ染めのような感じ。

シャツはすっかりネイビーに。

布地はリネンだったのでよく染まりましたが、

使われていた糸が化学繊維だったようで、白くステッチが残りました!これはこれで面白い。

工房の近くには、2番館という店舗があって、染めのお洋服(すご〜〜く素敵でした!!)などなどが、販売されております。

私は、絹のもふもふとろふわな泥染めストールを購入しました。冬に大活躍しそうで楽しみです。

 

とっても楽しい有意義な時間を過ごすことができた休日でした。

一緒に体験したご夫婦(奥様は外国人の方)がそれまた素敵で、

奥様が刺し子をした大きな布を絞り染めと袋染め(袋でカバーして染める)されていて、

それが感動するほど綺麗でした。

 

自分で手を加えると特別感が出て、いいですね。