はじめまして
今年度から新卒で入社しました、平野 清花 ヒラノ セイカ です...
使う画材はペンとインクのみ。一つの作品に3年を要すものもあるという
緻密かつ壮大な作品を描かれる佐賀出身の画家、池田 学さんの展示会に
佐賀県立美術館に先日行ってきました。
タイトルは「The Pen – 凝縮の宇宙 -」
大学時代に確立させたというこの技法は、
漫画家さんが使うような丸ペンと色とりどりのインクで
下書きもなしにひたすらに線を重ねて壮大な世界を作り上げていきます。
1日に10センチ角くらいの面積しか描き進められないそうです。
制作中の様子を撮って早送りで流しているコーナーがあったのですが、
描いている手やインクのビンを動かす手はすごいスピードで動いているのですが、作品はちっとも進んだように見えません。
ただ、そうやって丁寧に丁寧に描かれた作品は、見る人を圧倒させます。
小さいサイズももちろんすごいのですが、この作品の醍醐味は2メートルも3メートルもある大きなサイズになったときではないでしょうか。
2メートル以上ある大きさにもかかわらず、線の細さはA4の作品と変わらず超緻密。
を大きな作品の前に立つ毎に「信じられない」というワードを何度も言ってしまっていました。絵の中にはその精密さ同様、たくさんの物語が凝縮されています。
撮影&webにUPがOKのコーナーがあったので一部だけご紹介。
動物シリーズです。
こちらが今回の展示のポスターにもなっていた新作の
3m×4mの巨大な新作。
制作期間は3年だそうです。
インクの発色が本当に美しく、
とにかくスケールが大きい迫力の作品でした。
写真ではなんとも伝わらない緻密さとスケール感なので
最後の物販コーナーで「原寸大メモブロック。400枚並べれば2m×2mの巨大作品になります」という売り文句のメモパッドを購入。
線の精密さも手に取ることでさらに感じることができるグッドな商品。
会社で少し作ってみました。が10枚そこそこで断念。
並べるのだけでも嫌になる壮大さでした。
残念ながら佐賀の展示は終わってしまいましたが、
4月8日から金沢21世紀美術館でも3ヶ月間開催されるとのこと。
ぜひ実際に見て欲しい作品展です。