あとは、じぶんで考えてよ。

 

この言葉、ご存知でしょうか。

樹木希林さんが亡くなった際に宝島社が朝日新聞に掲載した企業広告のキャッチコピーです。

以前も樹木希林さんを起用し「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーで企業広告を打ち出していた宝島社が、樹木希林さんの死を期に彼女の残した数々の言葉を振り返り、改めて生きること・死ぬことを見つめ直してみませんか、とのメッセージを込めたものです。(詳細や広告全文はこちら)

 

 

7月に東京へ行った際に、アドミュージアム東京で行われていたTCC賞展に行ってまいりました。

前述の樹木希林さんの言葉を引用したコピーも、ここで知ったものです。

 

今回TCC賞展で展示されていたコピーは「CMで見たことある!」となったものから「これ知らなかったけどめっちゃ良いな」と思うものまで様々。

 

この2つはCMが思い浮かぶ方もいるんじゃないでしょうか。

 

個人的に好きだったコピー。

全てオノマトペなのに何となく感情や情景が想像できて、するっと合間に挟まるオロナイン、そして最後の「手は楽しいのだ」でぼやっと想像していた映像が全て手元にピントが合う。

すごい、秀逸すぎます。

ちなみにこちら、最初はオノマトペのみアイデアとして浮かぶもプレゼン案にすら上がらず、2回目のプレゼンの際に「手は楽しいのだ。」の一文をつけて案として上げたところ採用されたそう。

たった一文で劇的に変わるものなのですね。

 

そしてこちら、真ん中のDNPさんのコピー、何の広告に付けられたコピーか分かりますか?

 

オリンピック・パラリンピックの広告です。

たかが数センチ、されど数センチ。

血の滲むような努力を積み重ねてパラリンピックで更新された距離を実寸で表したビジュアルと相まってより生々しく、身近に感じてきます。

 

 

普段CMや広告を見ているとコピーはさらっと見てしまっていることが多いのですが、一旦ビジュアルから切り離されコピー単体で見てみるといかにコピーだけでも伝わるよう考えられていたかを感じました。

「コピーだけで見ても面白い」

「なんか突き刺さる」

そういうものが良い形であり、ビジュアルがメインでコピーを添えるというよりは、ビジュアルとコピーどちらも同じ強さで共存するべきなのだなと。

 

TCC賞展、もう終わってしまいましたがTCCのサイトで受賞したコピーが見れたり、秋頃にコピー年鑑が出たりしますので、よければぜひコピーとそのコピーが使われている広告を見てみてください。

きっと突き刺さるコピーがあるはずです。